Question & Answer
C&DH系
C&DH系ってなんだろう
Answer
Command & Data Handling 系(以下”C&DH”)は、人工衛星の「頭脳」に相当する部分を担当する系です。 具体的には、C&DHは以下のような機能を持ちます: ・衛星に搭載された機器(電源、温度センサなど)の制御を行う ・衛星が安定して稼働するように、機器の状態をモニターする ・地上から衛星に送られるコマンドを処理し、必要なデータを地上に送り返す
Q2 具体的にどのような作業をしていますか?
Answer
C&DHは、マイコン等の電子部品で組み上がったハードウェアと、そのハードウェア上で動作するソフトウェアで構成されており、チームは主にその2種類を設計・開発しています。 また、C&DHは衛星上の全系と結合する他、地上局とのデータ通信にも深く関わっているため、衛星-地上間コマンドの定義や衛星全体試験の検討&実施など、衛星システム全体に関する作業も行っています。
Q3 どんなメンバーが活動していますか?
Answer
活動しているメンバーの多くは理工系のバックグラウンドを持っていますが、そのモチベーションや興味は様々です。 プログラミング力を付けたくて活動している人、とにかく宇宙に関わりたくて手を動かしている人、 などなど...
Q4 現在取り組んでいることは?
Answer
2023年夏時点で、C&DHハードウェアは設計と製造が完了し、基本的な機能の動作確認が完了しています。それに引き続き、以下のような作業を行っています: ・C&DHソフトウェアの開発(衛星コマンド追加、デバイスドライバのデバッグなど) ・衛星の結合テストの計画と実施(機器の電源投入試験、地上-衛星間のコマンド疎通試験など)
Q5 活動していて楽しいことは?
Answer
もっとも喜ばしいことの一つは、他系チームの製作物とC&DHを結合動作させるテストがうまく行った瞬間です。 例えば、T系チームの作る無線機とC&DHは、互いにデータやコマンドを送受信する仕組みを持っていますが、両者ともある程度開発を進めて互いの装置を接続することで初めて、その通信機能が正しく動いていることが確認できます。 その最初の接続テストはメンバーを少しばかり緊張させますが、うまくデータがやりとりできた瞬間はその緊張がほぐれ、メンバー同士で喜びや達成感を共有することができます。 開発は、このような「楽しさの共有」のためにやっているようなものです。
Q6 活動していて辛いこと苦労していることは?
Answer
上で述べたような結合動作がうまくいかないときが一番の辛さです。 しかし逆に、その不調の原因(実装の誤りや部品の故障など)を見つけて解決できたときには、それまでの辛い気持ちをかき消すほどの喜びが待っています!
Q7 RSP‐03に懸ける思いを教えてください!
Answer
開発完了期限までに無事に開発を完了させ、自信を持って衛星を宇宙に持っていけるようにしたいと思います!
Q8 リーマンサット・プロジェクトに興味のある方へひと言!
Answer
ちょっとだけ何か齧る程度にやってみたい、くらいの簡単な気持ちで始めたら、いつの間にか増えた仲間たちと一緒にれっきとした宇宙開発に絡んでしまっていた --- そんなびっくり体験が起きているのがリーマンサットというチームです。参加に迷っているあなた、試しに顔を出してはいかが...?
Q9 リーマンサット・プロジェクトを応援してくださる方へひと言!
Answer
科学でもビジネスでもない、趣味としての衛星開発がこれまで継続できているのは、これまで本プロジェクトを支えてくださってきた皆様があってこそです。 そのご支援に応えるため、確実に動作する衛星システムを作るのがC&DHチームのミッションだと思っています。引き続き応援をよろしくお願いします!


